「天安河原」は、天照皇大神が、天岩戸へ御籠りになり、天地暗黒となった時に、八百萬神が天安河原に集まり、神議りになったとされる霊蹟で、思兼神と八百萬神を祀っています。河原の一角には「仰慕窟」と称される間口40m、奥行30mの大洞窟があります。「仰慕窟」には元は、社があるのみでしたが、戦後のいつからか「願いを込めて小石を積むと願いが叶う」との風習が広がり、信仰されるようになっています。
天岩戸神社は、「天岩戸」を奉斎する神社です。古事記と日本書紀では、天照皇大神が、素盞鳴尊の粗暴な所業を受け、天岩戸に引き篭もったと伝えています。「天岩戸」は、その霊蹟とされています。
社域は、岩戸川の渓谷を挟んで御鎮座する「東本宮」と「西本宮」、そして「西本宮」から北東徒歩10分ほど、岩戸川上流の「天安河原」の三所からなっています。